「平成9年当時の献金窓口は樋高剛氏」 元秘書で現民主党衆院議員(産経新聞)
2010年 01月 13日
【小沢氏秘書公判】(1)
《小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」などの政治資金規正法違反事件で、同法違反(虚偽記載など)罪に問われた陸山会の元会計責任者で小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規被告(48)の第2回公判が13日午前、東京地裁(登石郁朗裁判長)で始まった。小沢氏の秘書が、西松建設からの企業献金をダミー団体を通して受け取り、虚偽記載で隠していたとして起訴された事件。第2回公判では、検察側の証人として、西松建設の献金実務を取り仕切っていた元総務部長兼経営企画部長が証言台に立ち、証人尋問が行われる予定だ》
《検察側は冒頭陳述で、大久保被告が毎年、この元総務部長兼経営企画部長のもとを訪問し、献金の割り振りを打ち合わせていたと指摘している。小沢氏側がゼネコンから受けていた献金の実態が、どこまで明らかにされるか注目される》
《午前9時57分。東京地裁104号法廷には、登石裁判長らと検察官、弁護人双方がそろっている。まず、小沢氏秘書の大久保被告が、入廷してくる。黒いスーツにストライプのネクタイ。固い表情だ》
《起訴状などでは、大久保被告は平成15〜18年、陸山会と民主党岩手県第4区総支部(4区支部)などが、西松から受けた3500万円の献金を、ダミー政治団体から受けたと政治資金収支報告書に虚偽記載したとされる。このうち、平成18年10月ごろ、陸山会で受けた100万円は「政治家個人への企業献金受領」、4区支部で受けた200万円は「第三者名義寄付の受領」に当たるとされる》
《初公判では、大久保被告は「(献金は)政治団体の寄付で西松建設の寄付とは思っていなかった。政治資金規正法に違反するとは考えていなかった」と述べ、起訴事実を否認した。
一方、検察側は、小沢氏側が献金を受けた団体は実体がなくダミーだったと強調。大久保被告が東北地方の談合組織に天の声を出し、西松を含むゼネコン5社に多額の献金を要求してきたと主張した》
裁判長「それでは開廷します」
《登石裁判長の指示で、西松建設の元総務部長兼経営企画部長が入ってくる。青いスーツに、眼鏡をかけている。口を真一文字に結んで、厳しい顔つき。証言台に立つ》
裁判長「宣誓をお願いします」
証人「宣誓。良心に従い…」
裁判長「では、おかけ下さい」
《元総務部長兼経営企画部長が座ると、検察官が立ち上がり、まず平成9年当時に西松建設の東北支店次長を務めていたなどの経歴を確認。それから、質問を始める。まず、検察側がダミー団体と指摘している2つの団体の名前を確認する》
検察官「あなたは新政治問題研究会(新政研)と未来産業研究会(未来研)を知っていますね」
証人「はい」
検察官「平成9年に東北支店にいたときに、献金窓口になりましたね」
証人「はい」
検察官「当初の小沢事務所窓口は誰でしたか」
証人「樋高さんだったと思います」
《大久保被告が、小沢事務所の献金窓口になる前の平成9年当時、元小沢氏の秘書で、現在は民主党所属の樋高剛衆院議員が献金窓口だったことを、証人が明かす》
検察官「途中で変わったんですか」
証人「はい」
検察官「きっかけは何ですか」
証人「樋高さんが国会議員に当選してからだと思います」
検察官「誰に変わったのですか」
証人「大久保さんだと思います」
検察官「今回(公訴時効にかからず起訴され)問題になっている平成15年以降は、大久保さんが窓口になっていたんですよね」
証人「はい」
検察官「平成9年には、誰から(献金の実務)担当になるように言われましたか」
証人「(当時の東北)支店長の○○さん(実名)です」
検察官「何と言われたんですか」
証人「『今度小沢先生の方に寄付するので、事務の手続きをしてほしい』と」
検察官「(献金額は)いくらと言われましたか」
証人「1500万円」
検察官「ほかに、この年には西松建設の下請けで作る『松和会』で1500万円寄付する話もありましたが、この話は○○さんから聞いていましたか」
証人「覚えていません」
検察官「1500万円は『15』、1000万円は『10』などと言われたことありませんか」
証人「覚えていません」
《検察官は、西松建設の下請け業者に献金させるために作った松和会の話を、いったん終え、再び、西松本体からの献金について質問する》
検察官「『事務手続き』とは、何をしてくれと」
証人「小沢先生サイドの窓口と話をして、(寄付・献金の)請求書をもらって、渡すようにと…」
検察官「請求書は誰に渡すようにと言われましたか」
証人「管理本部長の国沢さんです」
《国沢さんというのは西松建設の国沢幹雄元社長。すでに政治資金規正法違反罪などで有罪判決を受け、確定している。正確には当時は「管理本部長」ではなく、「事務本部長」と呼ばれた》
検察官「(窓口だった)樋高さんと話をしたときは、すでに(寄付・献金話の詳細について)話はできあがっていたのですか」
証人「と思います」
検察官「1500万円という金額も」
証人「はい。そうだったと思います」
検察官「請求書は国沢さんのところに持って行ったのですか」
証人「はい」
検察官「請求書は誰からもらったのですか」
証人「秘書です」
検察官「樋高さんですか」
証人「覚えていません」
検察官「これが(小沢氏の関係団体)『改革国民会議』宛てに行われた1500万円ですか」
証人「はい」
検察官「(ダミー団体とされる)『新政研』あての請求書を渡され、持っていったのですか」
証人「はい」
《証人は、はっきりと『新政研』の請求書を、西松建設に持っていたことを認めた。続いて、検察官は下請け業者で構成する松和会について触れる》
検察官「松和会の1500万円の寄付についても、このころ指示されたのですか」
証人「それは(下請けの)メンバー集めをやっただけで、詳しいことは知りません」
検察官「メンバー集めをした後、何をしましたか」
証人「メンバー表を△△副支店長(実名)に渡しました」
検察官「メンバー表の作成は誰から指示されましたか」
証人「○○(当時の支店長の実名)さんと△△さんから。『20社寄付してくれるところを集めてくれ』と言われました」
検察官「なぜ集めるか聞きませんでしたか」
証人「聞いていません」
検察官「他社も同様の寄付が行われていると聞かなかったですか」
証人「聞いたような気もするし、聞いてないような気もします」
検察官「その後は、どうしました」
証人「『後は小沢事務所の方と、(下請け)業者でやって下さい。私は関わりませんから』と言いました」
検察官「松和会の会則は、どうやって作ったのですか」
証人「△△さんに原案を渡され、業者名を書き入れました」
検察官「誰が作ったのですか」
証人「名前を書き入れたので、それで作ったと言われれば…作ったと言えますが…」
検察官「たいしたことはしていないと」
証人「はい」
《ここで、いったん松和会の話が終わり、大久保被告と元総務部長兼経営企画部長とのやりとりに質問は移る》=(2)に続く
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《検察側は冒頭陳述で、大久保被告が毎年、この元総務部長兼経営企画部長のもとを訪問し、献金の割り振りを打ち合わせていたと指摘している。小沢氏側がゼネコンから受けていた献金の実態が、どこまで明らかにされるか注目される》
《午前9時57分。東京地裁104号法廷には、登石裁判長らと検察官、弁護人双方がそろっている。まず、小沢氏秘書の大久保被告が、入廷してくる。黒いスーツにストライプのネクタイ。固い表情だ》
《起訴状などでは、大久保被告は平成15〜18年、陸山会と民主党岩手県第4区総支部(4区支部)などが、西松から受けた3500万円の献金を、ダミー政治団体から受けたと政治資金収支報告書に虚偽記載したとされる。このうち、平成18年10月ごろ、陸山会で受けた100万円は「政治家個人への企業献金受領」、4区支部で受けた200万円は「第三者名義寄付の受領」に当たるとされる》
《初公判では、大久保被告は「(献金は)政治団体の寄付で西松建設の寄付とは思っていなかった。政治資金規正法に違反するとは考えていなかった」と述べ、起訴事実を否認した。
一方、検察側は、小沢氏側が献金を受けた団体は実体がなくダミーだったと強調。大久保被告が東北地方の談合組織に天の声を出し、西松を含むゼネコン5社に多額の献金を要求してきたと主張した》
裁判長「それでは開廷します」
《登石裁判長の指示で、西松建設の元総務部長兼経営企画部長が入ってくる。青いスーツに、眼鏡をかけている。口を真一文字に結んで、厳しい顔つき。証言台に立つ》
裁判長「宣誓をお願いします」
証人「宣誓。良心に従い…」
裁判長「では、おかけ下さい」
《元総務部長兼経営企画部長が座ると、検察官が立ち上がり、まず平成9年当時に西松建設の東北支店次長を務めていたなどの経歴を確認。それから、質問を始める。まず、検察側がダミー団体と指摘している2つの団体の名前を確認する》
検察官「あなたは新政治問題研究会(新政研)と未来産業研究会(未来研)を知っていますね」
証人「はい」
検察官「平成9年に東北支店にいたときに、献金窓口になりましたね」
証人「はい」
検察官「当初の小沢事務所窓口は誰でしたか」
証人「樋高さんだったと思います」
《大久保被告が、小沢事務所の献金窓口になる前の平成9年当時、元小沢氏の秘書で、現在は民主党所属の樋高剛衆院議員が献金窓口だったことを、証人が明かす》
検察官「途中で変わったんですか」
証人「はい」
検察官「きっかけは何ですか」
証人「樋高さんが国会議員に当選してからだと思います」
検察官「誰に変わったのですか」
証人「大久保さんだと思います」
検察官「今回(公訴時効にかからず起訴され)問題になっている平成15年以降は、大久保さんが窓口になっていたんですよね」
証人「はい」
検察官「平成9年には、誰から(献金の実務)担当になるように言われましたか」
証人「(当時の東北)支店長の○○さん(実名)です」
検察官「何と言われたんですか」
証人「『今度小沢先生の方に寄付するので、事務の手続きをしてほしい』と」
検察官「(献金額は)いくらと言われましたか」
証人「1500万円」
検察官「ほかに、この年には西松建設の下請けで作る『松和会』で1500万円寄付する話もありましたが、この話は○○さんから聞いていましたか」
証人「覚えていません」
検察官「1500万円は『15』、1000万円は『10』などと言われたことありませんか」
証人「覚えていません」
《検察官は、西松建設の下請け業者に献金させるために作った松和会の話を、いったん終え、再び、西松本体からの献金について質問する》
検察官「『事務手続き』とは、何をしてくれと」
証人「小沢先生サイドの窓口と話をして、(寄付・献金の)請求書をもらって、渡すようにと…」
検察官「請求書は誰に渡すようにと言われましたか」
証人「管理本部長の国沢さんです」
《国沢さんというのは西松建設の国沢幹雄元社長。すでに政治資金規正法違反罪などで有罪判決を受け、確定している。正確には当時は「管理本部長」ではなく、「事務本部長」と呼ばれた》
検察官「(窓口だった)樋高さんと話をしたときは、すでに(寄付・献金話の詳細について)話はできあがっていたのですか」
証人「と思います」
検察官「1500万円という金額も」
証人「はい。そうだったと思います」
検察官「請求書は国沢さんのところに持って行ったのですか」
証人「はい」
検察官「請求書は誰からもらったのですか」
証人「秘書です」
検察官「樋高さんですか」
証人「覚えていません」
検察官「これが(小沢氏の関係団体)『改革国民会議』宛てに行われた1500万円ですか」
証人「はい」
検察官「(ダミー団体とされる)『新政研』あての請求書を渡され、持っていったのですか」
証人「はい」
《証人は、はっきりと『新政研』の請求書を、西松建設に持っていたことを認めた。続いて、検察官は下請け業者で構成する松和会について触れる》
検察官「松和会の1500万円の寄付についても、このころ指示されたのですか」
証人「それは(下請けの)メンバー集めをやっただけで、詳しいことは知りません」
検察官「メンバー集めをした後、何をしましたか」
証人「メンバー表を△△副支店長(実名)に渡しました」
検察官「メンバー表の作成は誰から指示されましたか」
証人「○○(当時の支店長の実名)さんと△△さんから。『20社寄付してくれるところを集めてくれ』と言われました」
検察官「なぜ集めるか聞きませんでしたか」
証人「聞いていません」
検察官「他社も同様の寄付が行われていると聞かなかったですか」
証人「聞いたような気もするし、聞いてないような気もします」
検察官「その後は、どうしました」
証人「『後は小沢事務所の方と、(下請け)業者でやって下さい。私は関わりませんから』と言いました」
検察官「松和会の会則は、どうやって作ったのですか」
証人「△△さんに原案を渡され、業者名を書き入れました」
検察官「誰が作ったのですか」
証人「名前を書き入れたので、それで作ったと言われれば…作ったと言えますが…」
検察官「たいしたことはしていないと」
証人「はい」
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by 5oxpnsvf9u
| 2010-01-13 15:34